OEMによる廃棄物処理とは、自社で処理設備や専門ノウハウを持たない企業が、専門の廃棄物処理業者に業務を委託する形態のことを言います。

この方式を採用することで、企業は自社のリソースを割くことなく、法令を遵守した適正で効率的な廃棄物処理を実現することが可能となります。

OEM契約では、委託先の廃棄物処理業者が、廃棄物の収集・運搬・中間処理から最終処分、さらにはリサイクルまでを一括で担当します。発生源企業は最終的な管理責任を負いながらも、専門業者の高度な技術と効率的な運用を活用できるため、処理コストの削減や社内業務負担の軽減が期待されます。

さらに、OEM業者は最新の環境技術や高度な処理設備を備えている場合が多く、廃棄物の種類や発生量に応じた最適な処理方法を提案することが可能となっており、リサイクル率の向上や廃棄物の有効活用、温室効果ガス削減といった環境面でのメリットが得られるほか、法規制への確実な対応も強化されます。

特に、産業廃棄物や特定有害廃棄物の処理においては、厳格な法令遵守が求められるため、処理能力や実績、コンプライアンス体制に優れた信頼性の高いOEMパートナーを選定することが、企業の持続的な事業運営と社会的信用の維持に直結すると言われています。